犬用シクロスポリン 副作用 嘔吐 下痢

気をつけておきたいシクロスポリンの副作用と使用上の注意

 

シクロスポリンの副作用

 

シクロスポリンは免疫が関与するアトピー性皮膚炎や乾性角結膜炎(ドライアイ)、溶血性貧血、会陰瘻などの症状を抑えるために処方されるほか、腎臓や骨髄移植後の急性拒絶反応に対しても使われる免疫抑制剤ですが、シクロスポリンを主成分とするアトピカやそのジェネリック薬(シクロフィル、イチミューン)は犬のアトピー性皮膚炎の治療によく使われています。

 

 

でも、どんなに素晴らしい薬であっても必ずと言っていいほど副作用がありますし、使い方が悪ければ毒にもなってしまいます。このページでは、シクロスポリン製剤を犬に投与した際に見られる副作用と、使用する際の注意点について書いていますのでぜひ一読してみてください。

 

 

シクロスポリンを投与した際に見られる副作用

 

シクロスポリンを犬に投与することで、粘液を含んだ便や軟便および下痢、軽度から中程度の食欲不振、嘔吐などが見られるなど胃腸の機能障害が引き起こされることがあります。通常、これらの症状は一過性の軽度なものであるため、シクロスポリンの使用を止める必要はありません

 

 

また、まれに歯肉が肥厚する、耳介や肉球および皮膚に疣状の病変(上皮の肥厚を特徴とする皮膚の乳頭腫、過角化症)ができたり、被毛の状態が変化したり、さらには筋肉痛や虚脱感があるなどの副作用が見られるとの報告がされています。これらの副作用は高用量(1日1回10mg/kg以上)を長期間にわたって服用した場合に見られることがありますが、これらのうち皮膚の乳頭症はシクロスポリンの使用を中断することによって改善するとされています。

 

 

動物用医薬品データベース』でシクロスポリン製剤(アトピカ)を調べてみると、薬の因果関係の有無に限らず死亡例が幾つかあることがわかります。この一文をお読みになり、「えっ?!アトピカって怖い・・・。」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんね。データをご覧頂ければわかるのですが、アトピカを投与した犬の状態(薬剤投与とは無関係の加齢性変化、基礎疾患の悪化など)による副作用の発現もあるので、やはり使用の際には犬の体調をよく観察しておいたり、シクロスポリンの効果を期待する疾患以外の病気の発見・治療を行っておくべきだと思います。

 

 

シクロスポリンを使用する上での注意点

 

シクロスポリン製剤は免疫抑制剤ですから、その名の通り投薬する個体の免疫機能を抑制する働きがあります。Tリンパ球のサイトカイン産生を阻害することによって強力な免疫抑制作用を示すので、シクロスポリンの投与によってバクテリアや真菌などの微生物に感染し易くなることもあります。これらの感染症がある場合は事前に治療をして完治させておくことをおすすめします。

 

 

また、悪性腫瘍に対する免疫反応を抑制する可能性もあるので、シクロスポリンによる治療前にほかの病気があるかどうか検査しておく必要があります。さらには、高齢犬など肝臓もしくは腎臓に障害の疑いがある犬に対しては障害の有無を確認してからの投与を、臨床症状を観察しながら慎重に投与する必要があります。

 

獣医師の診断なしに使用しない
定められた用法・用量を厳守する

体重1sあたりシクロスポリン5rを基準とし、1日1回を4週間連続して投与します。

食物によるアレルギーには使用しない
季節性のアトピー性皮膚炎には使用しない
少なくとも食事の2時間前には与える
6カ月齢未満および体重2Kg未満の犬にはご使用しない

6ヵ月未満および体重2kg未満の犬へのの使用におけるアトピカの安全性は確立されていないため。

妊娠中および授乳中の母犬には投薬しない

妊娠中および授乳中の母犬への忍容性は確認されていません。
動物実験においては、シクロスポリンによる催奇性は認められていません。

糖尿病が疑われる犬には使用しない

糖尿病の犬に使用する場合には、定期的に血糖値を測定することが推奨されています。

投与中の生ワクチンは禁忌

不活化ワクチンは免疫応答が阻害される可能性があるため避けてください。
また、ワクチンを摂取する場合は投薬期間から前後2週間以上空けてください。

投与から4週間経過しても改善が見られない場合には使用を中止する

症状の改善は通常4週間から6週間で見られます。

 

参考:「アトピカ 添付文書」

  および「http://www.petplace.com/drug-library/cyclosporine-atopica-optimmune/page1.aspx」

 

 

 

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